長らく使っていたApple PhotoとiCloud Photo、ついに使うのをやめた。
理由はいくつかある。メインのスマートフォンがiPhoneからAndroidになって、Apple PhotoやiCloud Photoとの連携がすこぶる悪くなったこと。あまり利用する機会のないRAWファイルが大きな容量を食っていて、費用が結構かかっていたこと。Google Photo、Amazon Photo、Dropboxなどなど、写真保存・活用の代替クラウドサービスはいくつかあるから、ここらでそろそろAppleへの依存度を下げるべきかな、と、考えたのである。
写真の保存とバックアップは、こんなフローにすることにした。
・Google PhotoはSNSなどで写真を活用するプラットフォーム、Amazon Photoは写真のバックアップ、Dropboxは主にPC上で写真を見たり操作したりする基盤
・スマートフォンの写真はアプリ経由でGoogle Photo, Amazon Photo, Dropboxにバックアップ
・デジタルカメラの写真はPC経由でRAWもJPEGも外付けHDDとAmazon Photoにバックアップ。RAWから現像したJPEGをGoogle PhotoとDropboxに保存。フィルムからのスキャンも同じ流れ。
これなら、Apple Photoから全部ファイルをエクスポートして、PC上のフォルダに適宜分ければいいだけだし、移行は簡単…と思っていたが、甘かった。1ヶ月以上かかってしまった。
まずiCloud Photoから全データを手元(のApple Photo)にダウンロードするのが一苦労。全部で800GBほどあった上にiCloud Photoがとにかく遅い。結局、この作業だけで20日程かかったかもしれない。
さらに、Apple Photoからの書き出しがまた大変だった。やってみると、同じファイル名の画像がかなり多くて、そのまま書き出すと衝突してしまう。例えばキヤノンのデジタルカメラとiPhoneは両方ともIMG_xxxx.JPGという名前付けを使っている(xxxxは4桁の数字)。ということは、1万枚撮れば必ずファイル名の衝突が起こるし(連写を多用すればすぐに1万枚はいく)、これらのカメラを併用すればさらに衝突が起こりやすい。撮影日ごとにフォルダを分けるのは一案だけど、15年以上の写真たち、いったいいくつのフォルダになることやら…
Apple Photoのエクスポートが柔軟でないのもつらかった。Apple Photoからのエクスポートは、オリジナルをそのまま書き出す、Apple Photo上での変更(日付等も含む)を反映して再エンコードしたデータを書き出す、の2通りしかない。私がやりたかったのは、オリジナルを書き出したい、だけど日付等だけはApple Photo上での変更を反映してほしい、だったのだけど…結局、オリジナルを書き出した上で、大量の日付情報を手で直すハメになってしまった。
前に書いた Google Photoの重複登録問題 を解消する必要もあった。これも基本は手作業。
家族の白い目を気にしながら、毎晩遅くまで作業を続けること1ヶ月あまり。写真の保存活用はキレイになったし、年間1万円あまりの節約になったし(iCloudの費用が減った)、まあよかった、ということにしておこう。
Originally published at https://note.com on August 19, 2019.